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最初に、注連縄表面に使用する藁の表皮を取り、3〜5本で
止めて一束とします。注意点は穂先のほうを中心としてなるべ
くわらの長さを揃えておくことです。
非常に根気の要る作業ですが、参加者皆楽しい会話の内に
順調に進みました。 |
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このように束ねた注連縄表面飾り用の束を千束以上作ります |
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上記の作業と平行してこちらでは注連縄の芯の部分を3本制作
します。結い始めの部分を太くして徐々に細く仕上げます。
この芯の出来により注連縄全体の太さ、見栄えが決まります。
そして銅線で等間隔に締めていきます。
3本を結い始めると捩れが生じますから、中の藁が捩れに沿って
ずれるぐらいの力加減が必要です。
緩いと藁が飛び出すし、きつく締めると中の藁が移動できなくて
ぼこぼこと浮き上がった状態になります。 |
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出来上がった3本の芯に先ほどの表面用に作った藁束を差し込
んで細いほうに向かって折り返します。この作業を円周にそって
一巡埋め込み、5センチほど間隔を置いて再び一巡埋め込みます
この作業を芯の最後まで繰り返します。
丁寧にしないと完成時の仕上げに響きます。 |
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一本目が完成しました。 |
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一方ではその間注連縄の飾りも完成しました。 |
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やっと3本の芯に飾り表面用の藁束を埋め込み終わりました。
ここからが一番大変な注連縄の結いこみです。
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まず、2本から結い始めます。
芯の大きいほうを番線で縛り上げ柱に固定します。
ここで間違ってはいけないのは、各芯縄の結いこみ方向とは逆にねじりながら結いこんでいくことです。
等間隔で、皆気を合わせていないとなかなか巧くいきません。 |
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こうして最後まで結い上げて行きます。 |
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完成した2本の注連縄に残りの一本を結い始めます。 |
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今回は、木の棒にチェーンを取り付け芯縄に付けてねじる秘密
兵器が功を奏しました。 |
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こうして最後まで結いこみます。 |
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すばらしい3本結いの注連縄が完成しました。
仕上げに、はみ出した藁を切り取り体裁を整え完成です。 |
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早速拝殿に取り付けました。
来年はふたまわり大きな加茂神社の大注連縄制作です。
制作に関わった皆様、お疲れ様でした。 |