大河内神社 おとう継 | |
大河内神社は、旧歌仙の松尾地区の氏神さんです。大祭10日前の注連縄張から始まり、子供神輿のやど、など大祭当日まで祭りの世話を受けるのが(とうや)という制度です。。 大祭当日、例祭が執り行われた後、来年当たりのとうやさんに引き継ぐ儀式が”おとう継ぎ”です。とうや以外にとうやを補助する2軒が決まります。地区内で順番に当番が決まりますが、おとうを受けるのは何十年に一回ぐらいの間隔で巡ってきます。 おとう継ぎには、大きな杯に御神酒をなみなみとそそいで今年のおとう家から来年のおとう家にまわして飲み干します。しかも盃は5段重ね。周りのものからは、”それいけ、やれのめ”やいやいうるさいこと!! 最後の盃は悠に一升は入ります。きっと地区の先祖の皆さん方は酒好きの人が多かったんでしょうね?盃が新調されるたびに大きくなっていく気がします。? 小生など自宅までの送りの車の中、車が曲がるたびに意識が薄れ、朝のしらけ始める布団の中で気が付く事が何度あったか!! 今年は台風が四国に多く上陸しましたが、幸いにもその間のわずかの晴れ間に祭りが行われましたが、明日の台風23号の襲来予測で、各農家もわずかの晴れ間の稲の取入れなどで、参加者が例年の半分以下となったのが少々寂しかった気がしました。 |
このあたり、総代の魂胆かな???? |
盃の前には神職(小生)と総代二人が座ります。総代挨拶の後、小生は最初の盃を今年のとうやに受け渡します。そして、総代が御神酒を注ぎ込みます。 「おいおい、最初は少しにしてや」 最初の盃は殆ど、とうやが飲み干していました。そして、盃を来年のとうやに渡します。これを飲み干し、これで最初の盃は終了。 |
![]() ”おいおい!わしらにも少しは残せよ” 補助役の連中が催促です。 ”待っとけ、その内に何ぼでもまわしちゃる” |
![]() 今年の御神酒は燗の具合が丁度よく、鼻にきてむせる事もなく、最高の燗状態でした。 |
![]() ねえさん、ちょとぐらい飲まんかい” 周りがわいわいとひやかします。 ”なにいよん!!おおごと、おおごとよ” で少し戴いて、来年のとうやに盃を返しました。 |
一同の視線が盃に注がれる中、補助役の二人は特に真剣な目で見つめています。何故なら、とうや頭が残した御神酒を二人で飲みきらなければなりません。 ”もうええ〜、そんなに注ぐな”補助役が言えば ”もっとつげ!!もっとつげ〜〜のう” 周りはいい気なもんです。 |
周りの一同、目は笑っていますが口がポカリ。 しかし、補助役の二人は真剣な目で!!! |
![]() ”ふ〜〜・・・・・” とうや頭から受け継いで飲んだ、とうや補助役一人目のため息が聞こえそうです。 |
とうや皆さん一同、もう腹の中は”ファイヤ〜〜”状態です。口を盃に近づけると燗の匂いが脳天に刺さってきます。 |
”しゃぁない、しゃ〜あない〜い!!” すでに口元が怪しくなって来ています。 |
”あたしの所まで持ってこられんよ、お願いじゃけん飲んでしもて” ほんのり顔があかくて、おいろけたっぷり!! |
再びなみなみとお神酒が注がれました。 おつむの天辺までほんのり桜色。 ここまで来るともう酒が甘いだの辛いだのなんて状態ではありません。ただグビグビ〜といくだけです。 |
来年のおとう役は最後の盃をすませ、ホッと笑顔が。 残った御神酒は補助役の番です。 ”お〜おぎょうさんのこしたの〜どうならい” 補佐一番目がいきます。 |
ぐびぐび ”それいけ、やれやれ、あけてしまえよ” 周りからのやじがうるさいこと!! 一気に飲み干し”どうぞ、やっとろが” パチパチ〜※〜☆彡〜☆パチパチ彡★〜☆〜(*^_^*) 拍手喝さいです |
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![]() 一同の目線が!!!! 盃をすかして期待度アッププと強烈です。 |
![]() どうもこれをしないと、おとう継ぎは終わらないようになって。 |
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